召喚獣ってなんですか?
「ああ...あ...ああ」
言葉がでねぇ…なんだよこれ...召喚獣?ヴェルオルフ?そんなもの我が家にはいなかったぞ
「たいちゃん大丈夫?」
そんな母の気のぬけた言葉ですら返事ができねえ
なんだこの犬耳少年は...
「母上よ、どうやら大志は私の姿に驚いている様子だ」
「あらたいちゃん...気づいちゃった?」
なんだ、気づいたも何もあんな盛大に召喚をしていただろ
「母さん...そのヴェルちゃんて...」
「そうなのよ!新しい服買ってあげたの!」
だめだ、頭が痛い、ここは率直に母に聞こう
「召喚獣って...なに?」
そのあと俺は、脳に異常があるとみられ、母に病院に連れて行かれた
[病院・診察室]
「ふむ...脳に異常はなしと...これは一種の記憶喪失みたいなものでは無いでしょうか?」
そう俺に告げる医者の隣にはナースではなく、看護服を着たエルフのような者がいる
「すまない、頭痛薬をおくれ」
医者がそういうとエルフは無言で頷き棚から粉のようなものを出した
「これを1日1回飲みなさい、痛みの方は1週間でだいぶ落ち着くだろう」
ああ、人外のものさえいなければ痛くなることなんてないのだがな
「すいません...ありがとうございましたぁ」
「...ありがとうございます」
母と共に病院をあとにする
外に出て周りを見渡せば、変わらない光景...人外の生き物が沢山いることを除けば
よく道ですれ違うおばあさんの隣には、牛の顔にありえないほどマッチョな体をひっつけた生き物が
花屋のおっちゃんの周りには、フワフワと浮かぶ精霊が
...家に帰って母さんにゆっくり話を聞くとするか
[家・リビング]
「なあ母さん...ヴェルちゃんを呼ぶ時に、たしか召喚獣!!って叫んだよな...召喚獣ってのはなんなのか教えてくれないか?」
「うう...そんな大事なことまで...母さん悲しいわ...でも、わからないのなら教えてあげなくちゃダメよね...」
なんだろう、心が痛い
「まずね...これは小学校低学年で習うのだけど、人は生まれつき女神様から加護を受けているとされるの、それが人の年齢にして10歳の時に形として見えるようになるのが召喚獣なのよ!」
おっと、はやくも頭がおいつかない、女神?そんなもの知らないんですけど
「でもね、10歳になっても召喚獣は基本体の中に秘められているものなの、それに召喚獣は加護と同じで性格も特技も姿もみんなバラバラなの」
「でも母さん、秘められているならなんでヴェルちゃんを具現化できたんだ?」
「うーん、召喚獣を召喚するためには召喚術ってのが必要なの、みててね!」
【召喚獣!!ヴェルオルフ!!】
そう叫ぶと母の手から魔法陣、そして出てくるのは...朝見た犬耳少年だった
「こんなふうに叫ぶと、魔法陣が出てきて召喚できるわ~
」
「なるほど...ありがとう母さん、だいたいわかったよ」
「物わかりがいいところは健在ね~」
つまりは、召喚獣と呼ばれる女神の加護の具現化と人が共存していると、それは魔法陣を介することで物質になるんだな
わかったがわからんことまみれだな...
まてよ、てことは俺にも召喚獣がいるってことだよな、...名前がわからん
「母さん、俺の召喚獣ってどんなのなんだ?」
「うーん、教えてもいいけど...絶対に全力なんかだしちゃダメだからね!約束してよ!!」
「わかったよ…で名前は?」
「【八咫烏】...日本トップクラス、最強クラスの召喚獣よ、だからだから絶対むやみに力を使っちゃダメよ!」
最強の召喚獣...そそられてしまったのは内緒だ
八咫烏です!つたない文で申し訳ないですが、軽い説明回です...バトルを...バトルを書きたい...