次回予告スペシャル!(注意:予告はあっても公開は未定です) その1
ここからはあるか無いかわからない妄想の続きの予告です。
3つの予告を組み合わせてあなたのオリジナルの物語をつくってくださいっ!
第○○話
ある春の晴れた日の事だった。
もうすぐゴールデンウィークという時期に俺にとある人物からメールが来た。
「えっ? 秋月?」
瑞穂としてはデート(仮)で二回ほど逢っているが、みずきとしてはまだ高校を卒業して一度しか合っていない。
珍しい秋月の呼び出しに、大学の講義が終わってからファーストフードで待ち合わせをした。
秋月は時間通りに現れ、俺と秋月はたわいもない話をたらたらとする。
そして、一時間経過した時だった。
いきなり秋月の態度が変わった。
「あ、あのさ、秋山君って彼女いないよね?」
禁煙ブースでジュースを飲みながら秋月は上目遣いでそんな事を聞いてきやがった。
「ん? いないけど?」
しかし、俺は即答できる。だから即答した!
もう一人の俺(瑞穂)にはフェイクな彼氏が存在する。
というか、その彼氏は目の前にいる秋月だ。
だけど、俺には彼女はいない。マジでいない。まったくいない。
「じゃあさ、僕の知人を紹介してあげようと思うんだけど?」
「えっ? 知人って女を紹介してくれるのか?」
「う、うん。どうしても彼女が君に逢いたいって言うんだよね」
「なんだそれ? 俺に逢いたいとかどんな女だよ」
☆★☆
次の日、俺は期待半分で約束の場所に行った。
そして約束の喫茶店に入る。
奥から二番目のテーブル……っと……
メールの文面を確認しながら奥へと進むと、そこには一人の女の子が座っていた。
黒髪ロングで眼鏡をかけている女の子だ。
「は、はじめまして! 秋月真美です!」
いきなり規律して例をする彼女。
すると、バサリと髪が落ちた。眼鏡も一緒に落ちた。
いや、あんたウィッグかよ!? ウィッグはネットを被ってしっかりと止めないと落ちるんだぞ?
流石女装に慣れてきた俺である。的確なアドバイスだった。(え?
「ひゃっ!」
そして慌てる彼女の顔を見て俺は苦笑せざる得なかった。
「ご、ごめんなさい! 失礼しました!」
ウィッグが取れて眼鏡が落ちた時の顔にすごい見覚えがあった。
「あ、秋山みずきさんですよね?」
それにこの声はちょっとトーンが高いけれどそんなに違いがない。
「わ、私はまさみの親戚なんです!」
「し、親戚なんだ?」
親戚とか言ってる。どうしよう。
「秋山さんの話を聞いて、一度逢ってみたかったんです!」
「は、はぁ」
もうどうしようもない。
これはもう、なんと言うか、あんたまさみ本人だろうが!
そう、俺の目の前の女の子は秋月まさみ本人だった。
しかし、自分でバレてないと思っているのか?
いや、確かにウィッグを被ればちょっとは感じが違うけどさ。




