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沢木の競翔
「わしが竜の字を鳩に冠するんは、おこがましいとは思うたきんど、お前の言葉に決断した。まさしく・・春にはその2羽と勝負出来るかも知れん器じゃ、この1羽は・・期待はわしもしとる。もしや、松風号を凌ぐやも知れんとな・・正直、これもすずらん号の血流かと思うたら、それこそ、初霜号系統もまさしくその血を受け継ぎ、輝・閃竜号もそれは、同じじゃ。ただ、今も揺るぐ事の無い、超銘鳩GCH白竜号の血流が輝・閃竜号の2羽には入っとる」
「おいやん、どの竜が名を残すんか・・それも楽しみではある。ほんじゃきんど・・松風号の系譜から、流石のわしもここまで爆発的にエースが産まれたら、ほんまのとこ背筋が寒うなって来たわ・・」
「ほれは未だ未知数よ。そなん先までは分からん。じゅんが、竜の名付けんのかちゅうんなら、松竜号の名、そのまま貰うわ。翠波号系統黒竜号の飛び筋に対し、天魔号系統の本流としてその血を証明する為にもの。お前の閃竜号、由香里ちゃんの輝竜号とは、本流と亜系統の今度は証明になるやものう・・これも、浅薄な競翔家の馬鹿な夢による虚言じゃきんどの、わはは」




