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燧灘競翔連合会
「沢木さんよ。わしにそなん指図する謂れは何や?それは」
少し隈川の眼が鋭くなった。しかし、沢木は全く動じ無い。
「隈川はん、あんたもこの道のプロじゃ。実はな、上山会の上野さんの家、わしがリフォームした事あるんじゃ。こなな商売しよったらな、相手は様々よ。もっと聞きたいんか?その謂れ・・」
ぎくっとした表情に隈川がなった。
「あなな、紛いもんの壺・・何ぼ物知らんやくざやっても、売ったらあかんわ。それ知ったら、ただでは済まんで、あんた」
「わ・・分かった。300万円で引き取る。2点」
「よっしゃ。この絵は本物じゃ。それだけの価値もある。後はどなな値で売ろうが、わしには関係無い事やきんど、あの壺は引き取らな、はは」
「ほんまに・・この道40年・・わしもお前さん見たいにおとろしい男知らんわ。理路整然と詰め将棋して来るんやきんの」
隈川は嘆息した。




