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由香里と勇次

 川滝が答える。


「おう・・その鳩舎は、今関西連盟長をやられとる、新川さんとこよ。沢木が只者では無い思うた新川さんが、秘蔵の鳩を出して来た。金は要らんちゅうて言うたそうじゃきんど、頑として、沢木は鳩の価値が分かる者にとっては、ましてこれから自分の鳩舎の主流として育てるのに、譲って貰うたんでは、駄目じゃ。わしが今出来るのは、精一杯でこれだけしか払えんきんど、もしわしがこの先この系統を手放す時があったら、新川さんにお返しに来ますきん、それは担保として受け取って下さい・・ちゅうて言う沢木の気性ちゅうか・・人間的勢いに新川さんもウンと言われたんじゃ」

「ほぇ・・聞けば聞くほど凄い人じゃわ・・ほんで結局競翔界から身を引く時に新川さんに?」


 松本が今度は答える。


「そうじゃ。3羽の子のうち2羽を新川さんに返し・・その1羽がすみれ号系譜として、川上さんとこに渡る訳じゃ・・運命ちゅうのは、巡るもんじゃのう・・その血筋が再び、この地に戻り、ほんで、夜風系と交配に至った」

「ほな・・現競翔界のルーツを作ったんは、沢木さんじゃ無いんかね?」


 松本が、その言葉は否定した。


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