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燧灘競翔連合会
香月はにこっと笑い、
「そうです・・少し沢木さん、ここに居られる皆さんとはご縁がありまして」
「うわ・・そんな大博士の前で私如き、整体師が診療するなんて」
沢木は、
「どうやら・・診療してもらわないかんようじゃ。お願いします。三川さんは、気孔を使う独特の治療をされるようじゃきんね。正直言いますわ・・最近、又、腰の具合がはっきりせんきん。これは、今日わしの為に、これだけの段取りをやって貰うた皆さんに対しても、絶対診て貰わないかんようですわな」
香月はにこっと笑い、別室にて、善さん、八重子、玲子達と2代目の陶芸家 篠 栄進(仮名)と話を聞くのであった。
二人になった、三川と沢木。
「篠さんとは、ちょくちょくここで治療させて貰ってますんで、良くこの部屋に来ますから」
沢木は頷き、
「同じ姿勢を続ける陶芸家も、腰に負担掛かりますわいね。三川さん、お願いしますわ」
三川は、沢木の腰に両手を当てた。




