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燧灘競翔連合会
「ありゃ・・どなな偶然かいの?これは」
沢木が少し驚くと、善さんが、八重子、玲子に礼を言う。
「済まんね、無理言うて。奥で拝見させて貰うてええでっか?」
二人が善さんを案内する・?。その技法やら作品を、説明しようと思って同行した沢木だったのだが・・?流石の沢木も少し違和感のある展開に、きょとんとした。そこに香月が突然又姿を見せたのだから、当に呆気に取られる始末。そして三川の存在も・・。
沢木が少し考えている。何か少し違う違和感ある雰囲気を、その俊敏な脳裏に浮かべたのだろう・・
「香月博士・・貴方が訪ねて来られたんは、偶然かも知れんきんど、善さんの今朝の態度はちょびっと不自然じゃった。ほんで・・失礼じゃきんど、貴方・・三島焼きの2代目と知り合いの方ですかいね?」
三川にそう言い掛けた沢木に、
香月は理由を知っているので、
「あ・・先に陶芸見せて貰いたいですね。良いですか?」
「あ、はあ・・ほんなら」




