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燧灘競翔連合会
とりが、ヤマチューを手招きする。環がすぐモーニングセットを運んで来ると、
「何時も大変じゃろ?親父に振り回されとるん違うな?ヤマチュー君」
「あ、いや。毎日楽しいですわ。見るもの、やるもの、全部勉強ですきん。ほれに善さんの神業、ほんまに凄いですきんね。わし、ほんま、良かったです。社長に拾うて貰うて」
環は、
「ほな、頑張っとるヤマチュー君に、ゆで卵一個サービスしたる。ふふ。まあ、うちの親父と一緒に仕事して楽しい言う子は、見込みあるで。頑張ってな」
「はい」
随分、この2ヶ月足らずの間にヤマチューの雰囲気は変わったものだ。とりが、
「おい・・環見て、どきっとしたろが?何でぞ?ヤマ」
少し小声で、
「へへ・・とりさんには悪いきんど・・わし、超苦手なんですわ。一言も喋らせてもらえんくなるきんね、環さんと話すと・・ほんでも、今日は何で?」




