燧灘競翔連合会
成る程なあ・・ヤマチューの話題に移るかと思えたが、所詮他人の事である。すぐ又競翔、鳩の話に移った。
わいわいがやがやと、相次ぐ加入と、今度は合併となり、この1年、半年の動きは目まぐるしくて、落ち着くまでは時間も要するだろうが、いずれにしても沢木が仕掛けたこの構想は、旧両連合会にとっても納得出来る形であった。実際、これまでやって来た連合会内部が動き出し、それから準備をし・・そんな時間を費やしていたとしたら、何年掛かるだろうか。沢木はあくまでも外部的な要素で粛々と、誠に迅速に、それも鮮やかな形で完成させたのだ。その大胆で、底知れぬアイデアと、的確な状況判断が出来る男・・今回の件については、やはり沢木だ・・そんな声が圧倒的にあった。沢木に反する者は、表立って今は言葉を遮られた。
翌朝になる。
洋司の喫茶店には、早くからメンバーが集まった。この盛況振りで、どうにか喫茶店も軌道に乗りそうだった。
ヤマチューが、ター君と入って来た。
「お早う御座いますぅ!」
「お・・早いな、ヤマチュー、ター君」
洋司が迎えると、すぐ
「洋司さん、何分に鳩帰って来たですかあ?」




