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燧灘競翔連合会

 沢木の所に戻る。若手も集まって来た。


「何ちゅうか・・手にすっぽり入るような体付きで、軽いような印象受けますね、初霜号系は・・」


 秋山が言うと、


「おう・・そう言う形容がぴったりかも知れん、秋山君メモって会誌に載せてくれや、はは」


 ははは・・

 秋山と周囲も笑った。何となく秋山のぴりぴりした角が、この時から取れて来たような気がした。

 沢木の自然な応対は、若手、中堅を中心としてかなり浸透しつつあるようだった。しかし、毛嫌いする競翔家も少なからずあるが・・


「沢木は、臨時合同会議で、一席ぶったそうじゃきんど、まるで、自分が中心で回しよる見たいじゃの。連合会・・混ぜくり返してどなんするつもりじゃあ・・」


 数人が、少し離れた所でぼそぼそ言っては居るが、表立っては言わない。何しろ山部、松本を中心とする幹部達に、絶大的な信頼を得ている男だ。ここで敵視はしても、敵対していると言う事を見せる訳にはいかないからで、又敵視者の中で、リーダー的存在も皆無だった。

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