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由香里と勇次

 松本が、


「ほんでの、沢木の奴。きょとんとして、あれ・・鎌じい、何そなんとこで木刀振んじょん?ちゅうて聞くんよの。ここで、さしもの偏屈の鎌足さんも、とうとう堪えれんようになって、大声で笑うたそうじゃ。それから、この沢木には何言うてもいかん、好きなようにさせとくちゅうて、結局沢木は3ヶ月の間鎌足さんとこの鳩舎の金網にしがみついとったんじゃわ」

「ほんで・・その沢木さん言う人、何でそなん夜風系を観察されよったんですか?勿論鎌足さんは四国でも指折りの強豪ちゅうか、最強鳩舎で、夜風系も素晴らしいとはわしも思うとりますきんど・・」

「それよ・・そやきん、沢木はこの地でこなん強い血統を徹底的に自分が観察する事で、分析しよったんじゃ。一挙手一投足に至る、体形、動き、飛翔、就餌・・こやつ只者にあらずと鎌足さんが認めたんが、その集中力の凄さじゃ。こいつは、一刀両断に肉体を破壊しても、その精神は未だ鳩舎を凝視しよるかも知れん・・それが鬼の目沢木の異名の発端じゃ」


 妻鳥の言葉に松本が、


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