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沢木リフォーム会社
石川が、
「浜田さん、もう自分達は身内と思うて下さい。そやって、沢木さんがこなん力入れる以上、絶対大きなステップがあると思うんですわ。この流れに乗るか乗らんかで、大きいに自分達は違うて来ると思いますきん」
浜田は大きく頷き、石川と握手をした。
既に沢木が巡らせる大きな構想。そこにはどんな事があるのか、浜田も見たいと、この時思った。
自分が想像するより、遙かに沢木は大きい男であった。
急速に、浜田の印刷会社の工事日程も決まり、沢木が自分の事務所に経理伝票を持ち込む。沢木は沢木で、自分の事務所の仕事も抱えている訳だが、かなり前から沢木は自分の仕事を周囲に振りながら、人材を育てて来ている事は、善さんにも分かった。指示されなくても、実にてきぱきと沢木のスタッフは動いて行く。各地の現場に出かけて行くのであった。善さんは、木工所に3日、そして沢木とヤマチューと一緒に、又各地の現場を訪れる。特に藍川農園に一日居る事も多くなった善さんだった。沢木も週に2回は訪問している。そして、徐々にその農園の全貌が明らかになって来るのであっ た。




