表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
898/3046

沢木リフォーム会社

 誰もが彼を敬遠する。その図体もあるが、彼の過去にも起因する。他の客とは違い、美咲におべんちゃらを言う訳でも無い。ただ、酒をかっくらっては帰る浜田に、美咲は興味も無かった事だが、ある夜、若い地回りのやくざがやって来て、しつこい位に美咲にちょっかいを出した。浜田は、嫌がっている美咲からその地回りのやくざの腕を掴み、外に放り出したのである。あわやの場面になり、そこの組長が現れ、浜田を見ながら、


「無茶すな、浜田・・若いもんは血気盛んな時じゃきんの・・」


 そう言って浜田の肩を叩き、若い地回りと帰って行った。

 浜田は、何事も無かったように又座って酒を飲み出したが、美咲は、これ以降浜田と急速に親しくなって行く・・沢木の言葉は、あの時の浜田の気迫と同じだ。


「お願いします・・私・・やって見るきん・・・いえ、お願いします」


 沢木は、にこっと笑った。そして、


「美咲さん、頑張れや。絶対その気になりゃ覚えれる。50過ぎた浜やんじゃって、今から最先端の4色機を覚えないかんのじゃきんの、夫唱婦随、1つの事を二人で一緒にやれるんじゃ、こなん幸せな事ないぞな。な?」

「はい、そうですね」


 美咲もにこりとする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ