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沢木リフォーム会社

「はい・・はい、松もっさん、明日にでもじゅんの事務所に行く」

「ほうか、ほうか・・よしよし」


 松本は満面の笑みを浮かべて浜田を見送った。

 松本に茶を差し出しながら、妻幸恵は


「あの浜田さんがなあ・・今では一国一城の主やきん、世の中分からん。ほやきんど・・ほんまに刑務所出てから、こつこつと真面目に仕事やって来たわな、美咲ちゃんとも20歳以上も年が違うきんど一緒になって、夫婦でどうにか食べて行けるようになったわな、機械買う時に貸したお金も ちゃんと返してくれたし・・」

「幸恵・・頼みがあるんじゃが・・」


 松本が言おうとしたが、幸恵は、


「分かってますわ、お父さん、浜田さんが少しずつ返してくれたお金は、ちゃんと通帳に入れとります。1銭も遣うとりゃせんきん、利子も含めたら、700万位になると思うきん、役立ててつか」

「流石、我が女房・・」


 少し小声で松本が言うと、


「え、何・・何言うたん?お父さん」

「いやいや・・何でも無いわ・・ちょっと鳩小屋見てくるわい」

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