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沢木リフォーム会社
「のう・・浜・・お前のような純粋で、真っ直ぐな奴はそう居らん。沢木はの、お前の事何時も心配しよった。弾みとは言え、人傷つけて刑務所入れられて。沢木はの、おいやん、何とか助けてやってつか言うて、何遍もわしに頭を下げて来たわ。」
「えっ!ほななん、初耳じゃわ」
浜田が、眼を開いてびっくりした。松本は静かな口調で、
「じゅんの気持ち・・分かってやれや、お前はあいつ見たら、何時も歯がいげにもの言うとった。お前は、粗野じゃきんど、心から喧嘩出来る人間っちゃ、自分の一生の中で何人居るぞ?ほんで、お前に本気で怒ってくれた人間が何人居ったぞ?浜・・」
「わしゃあ・・こないだじゅんが来て、思うたんですわ」
「何をや?」
「わし、ほんまはじゅんと気が合うとったん違うかいのう・・思うて。確かに、松もっさんの今言うた通りに美咲も言いよりました。わしも、ああ、そやったんかいなと思うたんですわ」




