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沢木リフォーム会社

　とりがそう言うと、沢木もにこりとし、カトちゃん、ヤマチューも手を挙げた。こうなると、若手のリーダー的存在として、自己顕示欲の強い秋山も、手を挙げた。洋司は、店があるので表だった参加は出来ないが、自分の店をその連絡場に使うてくれと申し出た。

　沢木は、着々と今度は組織の強化を実行して行く。余りにも迅速で、素早い思考で、息つく間も無く大胆に改革を進める沢木。この中・東予連合会合併に深く関与し、日本競翔界すら動かそうと言う大きなものを感じた。それは、誰もがそう思いながらも今まで実行出来なかった事であった。

　鶴巻は、元競輪選手であった。大きな怪我で引退を余儀なくされ、自分の行く道を閉ざされ、自暴自棄になった頃、一羽の鳩と出会った。その鳩が、自分を立ち直らせ、今は臨時職員ではあるが、市の競輪場にて働いている。熱心な競翔家の一人だが、自分が命を削るような思いをしながらやって来た着順を競う競輪とは違う、愛鳩家としてより多く鳩を帰還させたい・・と願う競翔家を目指している。この場で、こんな話をしたのだった。