沢木リフォーム会社
直前に迫る秋レースの中、突然中予連合会、東予連合会合同の臨時総会が開催された。場所は東予市の商工会館会議場であった。突然の召集に予測していた者も多いが、又都合もつかず不参加者もままある。それでも180人座れる会議室が、会員達で埋まった。がやがや・・めいめいが話合っている。正面前方のテーブルには6人が座れるように席があり、中央に中部連合会の山部会長が座り、その横に松本が座った。それぞれの会長の両脇には、松本の隣に西条副会長、山部の横に仙波副会長。又その横には、審査委員長の旭、鶴巻が座り、着席した所で、山部が臨時総会の開会宣言をする。
小学校の校長も勤めた事がある山部会長の話は流暢で、穏やかな紳士である。両連合会の関係も、多少の事はあるものの、これまで合同レースも開催したり、良好な関係にある。
山部会長は、ここで、
「余りに突然の事で、急遽ではあるきんど、議長を私の選任で決めさせて頂きたい。異議はありますか?」
特に言葉も無く、しかし、山部が指名した名を聞き、一堂が騒然となった。議長に選任されたのは、何と沢木だったからである。この秋から30年振りに競翔復帰をする沢木とは・・浜田も眼を剥いていた。
この席には、洋司とヤマチューは、都合が悪く不参加。とりと、秋山、村本、イクちゃん、カトちゃんの顔が見えている。




