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師匠と共に

「え・・?」


 ぽかんとするヤマチューだった。沢木が何を言いたいのか、さっぱり分からないからだ。確かに今言う大型量販店進出によって、商店等はシャッターを閉めている所も増えている、しかし、逆に東予市の人口は、どんどん増えている状況。古い客が減っても、新しい客が又来ると言うのが、醤油店の考えだった。それは違和感が少しあるが、大まかには店主に近い考えを彼も持っていたからである。

 沢木は、自分の建物を案内しながら、ヤマチューに向き、


「この建物の中で、ヤマチュー君じゃったら、どこにテーブルを置いたらええと思う?テーブルの形はこれじゃ、2部屋ある、どっちのどの向きがええと思う?」

「え・・そやって、沢木さんとこの家じゃろし・・わし見たいな素人に聞いても・・」


 いきなりそう聞かれて困惑するヤマチューに、沢木は


「いやいや、そう言う感覚が必要なんじゃわ、まあ、気楽に考えてくれや」


 沢木にそう言われると、ヤマチューも少し考えながらも、

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