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師匠と共に

「あ・・あの・・わしに何か?」


 ヤマチューが、何を沢木が言いたいのか分からず、再度聞いた。


「世の中っちゃ、皮肉なもんよ。真面目に働いとってもの、時代ちゅう流れがある。ヤマチュー君よ、今世の中は急激に変わりつつある。旧商店街が寂れて、郊外型の量販店がどんどん出来よる。特に田舎ちゅう所は、自分の足が車よ、そやきん大駐車出来る郊外に大型店が進出しよるんじゃ、この流れは10年、20年経っても変わらまい。ズバリ言う、ヤマチュー君、君の勤めとる醤油屋も、その流れには逆らえん、衰退が眼に見えとんじゃ、そなん感じて無いか?」


 ヤマチューは、途端に深刻な顔になる。


「一昨年から、実際配達する顧客先が減っとります・・」


 沢木は、頷きながら、


「君は未だ若い、これからの人間じゃ。そやきん、高校中退ちゅう学歴は、自分の道を狭めとると思うとるかも知れんきんど、わしはそなん思わん。ヤマチュー君、体を動かすんが好き、人の応対も苦にならん、ほんで健康じゃ言うんは、自分の最大の長所じゃわ。どうじゃ?ちょっとわしの相談に乗って見んか?」

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