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師匠と共に

 新川が、


「はは・・信一郎・・世にはの、凄い男が仰山おんねん。沢木は、お前が学んで来た経済学なんちゅうもんは全部頭に入っとんのや。そやけどな、それを実際現場で使う事が出来るかどうかで、知識ちゅうんは初めて生きてくんねん。三国志に出て来る馬謖見たいに、生兵法ちゅうんは、そう言うこっちゃ。その点、職人の腕ちゅうんは、絶対裏切らへん、自分の五感全てで全部木と対話しとんのや、のう、沢木」

「はは、それは善さんに聞いてくださいや、取締役。手先の世界ちゅうんは、知識と違いますわ。体で覚えるもんです。そやきんど、善さん一つ聞きたいんじゃきんど、ええですか?」


 ほろ酔い気分の善さんが、


「お・・何や?沢木」

「わし、一緒に仕事させて貰うとる時に一つだけ、善さんの仕事で分からんもんありました。屋台の受注をした時ですわ。何で水濡れの強い檜の剥白木、使わなんだんです?」

「おう・・あれか。確かに外で雨露に濡れる事考えたら、普通はそうやわの。そやけど、沢木・・お前一つだけ分かって無いもんあるわ」

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