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白城(びゃくじょう)

「わあ、ご免なさい!カイご免ね、うち何もしてやれんで」


 久々に見た娘の顔だった。ずっと由香里に付きっきりだったので、顔を合わす機会がぐっと減っていた。

 少し痩せてほっそりしたかな・・沢木は思った。


「あれ・・親父・・泣いた?ひょっとして」


 慌てて沢木は、鋭敏な娘の眼から逃れ様と、顔を反対に向け、


「花粉症じゃわ・・アホ」

「きゃは・・親父も花粉症になるんじゃな」


 環が笑った。この顔を見たら、由香里の順調なリハビリが理解出来る。聞く必要も無く、又環も当然言う事も無かった。


「飯・・食べるか?とり君も誘うてやれや」


 沢木が言うと、


「え!構わんの?」

「殆どデートも出来んかったじゃろが?ちょっとはわしも気を利かしたるわ」

「ほな!うち今から電話する!」


 環は嬉しそうな顔になり、とりに電話。その間に沢木は、もう近くの料亭に予約を取っていた。

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