表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
812/3046

白城(びゃくじょう)

 頭を下げたままの沢木に、浜田も


「済んだ事じゃ、お前も苦しみ、わしも苦しんだ。それは、もうええ」


 顔を上げた沢木を見て、浜田はどきっとした。沢木は毀れる涙を隠さなかった。そして・・


「浜やん、互いに自分のエース鳩失うたんじゃ。気持ちは分かる。そやきんど、わしはこの運命からはどうやら逃れられん・・。何故なら、すずらん号の残した3羽の内、香月博士に渡った1羽がすみれ号・・その血統は香月系を目指し、又一方でわしが鎌じいに提案した夜風系と交配されとる。なんちゅう因果なんじゃろう・・わしは、この越えとう無い壁を又登らないかんのじゃ。浜やん、わしは自分の夢の為に、こなな人から馬鹿げた事じゃと言われるきんど、稚内GNレースを目指す。それもたった2年しか猶予も無い・・」

「・・わし見たいな頭の回らん男には、お前の言う事やか分からん。そやきんど、何で2年じゃ?お前の夢がそうじゃ言うんなら、わしは別に勝手にやりゃええと思うど。それに対しては、言える立場では無い」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ