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白城(びゃくじょう)

 少し安心した洋司だった。今にもつかみ合いの喧嘩になりそうな雰囲気だったから・・。 互いに認め合っている・?とても、そうは洋司には思えなかった。否定しながらも、この不思議な会話は何なんだろうか・・二人が出て行った後に松本が顔を出した。洋司は言うか言わまいか迷っていたが、松本に先程の一件を話すと、


「ほうかいの・・とうとう、かち合うたんか、ほら、早い機会にあって良かったわ」

「良かった・・?」


 洋司がその松本の言葉に、少し呆れたような顔で聞き直した。


「ほうよ、良かったんじゃわ。元々浜やんは、ああ言う短気で、後先考えんともの言う男じゃ。若い時は、よう喧嘩しとったわ、あの二人は」

「そやったら、なおいかんじゃ無いかいね、おいさん」


 洋司が、又はらはらし出した。


「ほっといたらえんじゃ。まあ、殴り合いの喧嘩なんぞならんきんの、はは」

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