表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
801/3046

白城(びゃくじょう)

 悪鬼の形相になり、眼を剥く浜田。

 しかし、沢木は彼の眼を見ながら、微動だにせず再び言う。喧嘩を買うようにものを言ったのは沢木の方だった。

 浜田の顔は見る見る真っ赤になり、今にも飛びかからん位のようだ。洋司が、


「ちょ・・止めてつか、喧嘩せんでつか、浜田さん、じゅんさん」

「まあ、聞く耳持たんじゃろきんど、浜やん、ちょっとだけわしの話聞け。それからでもええ、50も過ぎて大人げ無いきんど、喧嘩買うたる。そやきんど、わしは昔見たいに殴り合いの喧嘩やもうせんわ。わしは、何も手出さんし、殴られたる。ほやきんど、一発手出したら傷害罪ぞ?浜やん、ほんでもええか?」


 凄い言葉であった。幸いこの時客は居なかった。浜田はどすんと椅子に座り、沢木を睨んだ。


「くそ・・昔っからじゃ。お前とは全く合わんわい。ほな、言うて見いや、一応は聞いたるわ、わしも大人になったきんの」


 洋司が、テーブルまで戻って来る。本当に殴り合いになると困ると思ったからだ。この平和で和気藹々だった東予連合会で何故?それも、同じく昔から仲間でやって来た二人だろうに・・はらはらしながら洋司は見守った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ