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白城(びゃくじょう)
「ほななん、分かるかいや。何で決めつけとんや?浜やん」
「分からん?あ・・ほれは、ほうじゃの、初参加させる委託鳩じゃきん・・ほんだら質問変えるわ。どなん思うや?四国CHレース」
「えんじゃ無いかい・・秋が500キロ止まりっちゅうんがそもそもおかしいぞ、それは」
沢木が言うと、
「よっしゃ・・ほな、わしは反対するわ」
「何じゃ・・それは」
沢木が眼を剥いた。
「はっきり言うわ。気に要らんのんじゃわ。お前が、又連合会を掻き回して、おかしげな方向に皆を走らせへんか思うたらの。何が稚内GNレース当日帰りじゃ、狂人の企みに乗りとう無いきんじゃわ」
いきなりすぱっと言う浜田だった。性格的にはこう言う男なのだが、はっきり沢木に敵意を見せた浜田に、少し洋司も驚いた。連合会にそんな動きがあるとは聞いていたが、こうもはっきりした形になると・・しかし、沢木は平然と、
「ありゃあ・・それは、浜やんあんたがアホじゃわ」
「何い!こら、何言うたんぞ、沢木、今お前」
「アホちゅうたがい、アホ」




