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白城(びゃくじょう)
「ふふ・・やっとお前も力が入って来たわの。わしが、やりたかったんはこう言うピリピリした緊張感のある本気の勝負じゃ、そやきん、東予連合会に入ったんじゃきん、打倒はまず松本さんの夜風系じゃ」
秋山は、又独自の視点で競翔を見つめている。確かにその分析力や、情報収集力は群を抜いていた。
こうやって、秋への向けての訓練、そして準備が徐々に整いつつあった。又由香里も環のメニューを着実に守り、とうとう・・
「立っとる・・由香里、立っとるよ、今」
津島師長が、
「沢木さん、佐々木さんと呼びなさい。あくまでも貴女は病院の関係者なんだから」
「は・・い。済みません。でも・・」
「佐々木さん、良かったわね。こんなに早く・・今、数秒間だけでも貴女は自身の力で立ってたわ」




