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白城(びゃくじょう)

「え?次の春は400キロレースだけ?それも1羽・・優勝しとるきんど、これすずらん号?」

「ほうや、その年の秋は400キロレースだけ。それもすずらん号じゃきん」

「これも優勝じゃわな・・全部参加レース優勝・入賞や無いかい。すご・・やっぱり天才じゃなあ、沢木さんは」


 工藤が感心する。


「当時、誰っちゃ、勢山系を四国で使翔しとるもんは居らんかった。先見性があるちゅうんか、新川さんとこ行って買うて来たんじゃわの、沢木さんが、給料の3ヶ月分出して」

「何遍も言うきんど、そやきん天才言われよるんじゃろ?鬼眼っちゅう異名もそれでじゃろ?」

「いやいや・・ほなん血統だけで無いきん・・要するに、沢木さんの使翔法に合うとる言う事と、独自の訓練、又香月博士に共通する、競翔鳩の優秀なDNAを見つけ出したちゅう事に尽きるわい」

「DNA?」

「おう、ほうじゃ。何で鎌足さんとこ通うて、勢山系と交配さしたらば?言うたか・・それは、今の松本さんとこの松風号見ても、或いは関東の佐川鳩舎の黒姫号ライン・・GCH黒竜号を見ても明らかじゃ。もっと言うたら、香月系の源流こそ、沢木さんが作出したすずらん号系譜やきん・・全部繋がっとんよ。そこに」

「ああ・・何とのう納得して来たわ・・成る程のう・・」

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