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白城(びゃくじょう)

「へえ、その年の秋・・100キロと、500キロ参加?ほれも2羽だけ?100キロ3位、500キロ優勝しとるな」

「100キロ3位、500キロ優勝は、沢木さんのすずらん号じゃ」

「うわ・・代表鳩じゃ」

「又ちなみに、鎌足さんが100キロから400キロ優勝、2位になっとる。2位鳩がこれも黒錬号じゃ」

「その鳩も・・確か1100キロ五所川原レース総合2位になっとるわな」

「よう、工藤も知っとるやないかい。あのな、競翔1年で、沢木さんは無敵と言われた鎌足さんに500キロレースで勝利しとんじゃわ。100キロレースじゃってタッチの差だったらしいわ」

「へえ・・」


 そう言いながら、工藤は次に眼を通した。

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