表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
784/3046

白城(びゃくじょう)

 その時、少し洋司に目配せしたヤマチューだった。洋司は、ヤマチューも、由香里に関しての何かを知っていると、この時悟った。しかし、自分がそれを言う訳にはいかない事だった。


「痛い!痛いがな!放せこら、何すんじゃ!」


 ヒデ君が怒鳴るが、ヤマチューは、これまで見せた事の無い凄まじい形相になって、


「黙っとれ、ヒデ。ええきん、わめくなこら」


 ヤマチューは、近くの公園までヒデ君を引っ張って行き、やっとそこで腕を放した。

 激昂したヒデ君は、ヤマチューに殴りかかった。しかし、ヤマチューは、強烈なパンチを一発ヒデ君に叩き込み、倒れ込んだヒデ君の胸倉を掴む。


「こら・・落ち着いて話聞かんかい、ヒデ。やるんじゃったら、何時でも喧嘩なら買うたる。そやきんど、わしは喧嘩するつもりでここ引っ張って来たん違う。済まんかったの、ちょっと強引やったきん、それは謝る」

「・・聞きますわ・・」


 少しヒデ君は、冷静になろうと、自分で深呼吸しながら立ちあがった。強烈なパンチを受けて少しふらふらとしている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ