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白城(びゃくじょう)

 白川が、


「ふふ・・分かったわ。以前沢木さん、貴女が提出してくれたレポート拝見したわ。とても良く出来ていたわ、感心した」

「有難う御座います」


 環が部屋を出ようとした時、母、和子が総師長の所へ、


「あ・・」


 少し環が声を上げかけたが、和子は少し怒り加減であった。ちらっと環を横目で見ながらも、

 すぐ白川総師長に向って、


「白川総師長、困るじゃないですか」

「え?何が?」


 環はその声を聞きながら、部屋の外に出た。あの血相からして先程の続きであろうと思った。嫌な気分を抱えながらも、環は自分の部署に戻るしか無かった。案の定、冷たい視線が突き刺さる。何で、中途採用で経験年数も余り無い環が、特命でそんなプロジェクトの指名をされるのか、それは当然過ぎる反応でもあったが・・

 しかし、環は自分の芯を持った非常に強い女性であった。それはむしろ、父よりも、母和子から受け継いだものかも知れない。

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