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明日に咲く花
その松本から嘗て無い、厳しいものをとりは感じた。この大仕掛けの沢木は平然と構え、周囲はぴりぴりとしたものを感じる。逆に言えば、こう言ったものは今まで無かった事だ。周囲のこれまでに無い活気として、とりは感じていた。
又、一方では・・
印刷業を営む浜田と言う会員と、綿市と言う古参の2人が話し合っていた。
二人は、沢木とはほぼ同年齢である。
「どなん思うぞ?中予連合会との合同レース」
顔を歪めながら浜田が言う。とても気難しい事では定評がある人物だが、これまで表立って登場する事は無く、頑固に南部×今西系の在来系を使翔する2人であった。




