723/3046
明日に咲く花
「いやあ、ほれでも使翔するんが沢木さんやきんね。皆は、未だ血統の扱いを知らんのやきん・・」
「わははは。わしやって知るかい。初めて使翔すんやきんの!わははは」
沢木が笑う。しかし、その表情には全く不安なものは見えない。どんな競翔をやるのだろう、とりは思いながら、しばらくして喫茶店を出ると、それから松本の所に向った。
とりが出た後沢木が、
「良かったのう・・最後の関門突破して。五分五分かも分からん言うとったきんのう、義足として今の足を動かすか、自分の体の一部として、脳の指令で動くか・・大きな違いがある。世界に先駆けてちゅうか、例の無い未来医術らしいわ。発明したのが、S工大の又偉い博士らしい・・」
「じゅんさんのお陰ですわ、全部」




