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明日に咲く花

「有難う・・ふふ・・この前環姉ちゃんが来てくれて、うちの気持ち全部分かってくれとって、嬉しかった・・うちな、じゅんおっちゃんにこなん助けて貰うて、勇君の事も感謝しとるし、世界的な博士二人に執刀までして貰うた。世の中に一杯不自由を抱えて生活したり、医者にも見放されて余命幾ばくも無い人達も居る・・うちな、通信大学卒業したら、じゅんおっちゃんが参加しとるラブ・ピースの一員に加わりたい。ほんで、少しでもうち見たいな人達の手助けしたいと思うんよ」


 八重子が眼をぬぐった。


「うん、うん・・由香里。お母ちゃんは大賛成する。よおちゃんも、じゅんさんもきっと賛成してくれるわ」

「うん!ほな、お母ちゃん、見てつか。うち、何か、指、動かせるような気がするきん」


 この時だった、今まで全く微動だにしなかった由香里の右足の親指が、ぴくんと動いたのだった。

 それは、突然で、由香里にまるで神が降臨したかのように・・


「動いた!動いたで、今うちが念じたら動いた!」

「由香里!」


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