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白城(びゃくじょう)

「由香里、痛かったら余り無理せんでええで」


 八重子が言うと、


「うん、無理せん。先生も言うとったきんど、自分の足やきんね、ほんでもな、お母ちゃん。うち何か動かせるような気がして来たんよ、ね、見て、見て」


 由香里はベットの端に体を動かし、足をぶらんとさせた。


「無理せんと・・」


 八重子は心配そうに由香里に言う。


「見とって・・何かな、昨日の晩寝とって寝返りうった時、足の指が動いた感じがしたんよ。京西博士が言うとったきんど、歩くのに一番必要なんは親指じゃ。その指を動かす感覚を掴んだら、1ステップだ言うて・・うちな、頭の中で動け、動け言うて、何百回、何千回念じたか分からん。けど、動かんきん、いらいらしとってお母ちゃんにもあたってしもた、ごめんな」

「・・ううん。由香里、家族っちゃ皆一つじゃきん、ほれに家族やきん感情ぶつけられるんで。な、そなな事は何ちゃ気にしとらんし、私やって由香里が歩けるようになるんを願うとるきん」

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