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白城(びゃくじょう)

「そうじゃわ、否定するもんでは無い。そやきんど、村本君、お前の目標っちゃなんぞ?稚内1400キロレース違うんか?この白雪系は、そう言う血統じゃろうが?の?」

「そうですわ・・そやきんこそ、この天城号を基礎鳩にしよ思うたんですわ」


 にやっと沢木がする。本題に触れて来たからだった。


「その考え、わしも賛同する。もうちょっと言うたらの、天城号が参加した地区CH前の500キロレースが悪天で、翌日帰りしたじゃろが?かなり、鳩の帰舎を心配した事じゃろうのう・・」


 村本の顔がぎくっとなり、蒼白になった。全てをこの人は見抜いている・・と。つまり自分がどう言おうが、この天城号を失う危険性を危惧した自分が居た事実・・沢木はとっくに、そんな心理を見抜いているのだ・・。


「わし・・ほんまに沢木さんには、近づかんとこ思うとったきん。わし等のレベルでは、到底考えも何もついていけんきん、自分なりの競翔しよ思うとった。ほな、何でかいね?今日ここへ香月博士、佐野さんまでおいでて、わし見たいな、平凡な田舎もんの競翔家のとこへ、何でな?・・」


 沢木は即座に答えた。


「この佐野エース号と、村本君とこの天城号なら相性が悪う無いん違うかと思うての、両鳩の先祖同士には、無数のチャンピオンが輩出されとるきんの、実績はある」

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