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由香里と勇次

「ほな、皆聞いてくれ。今日はな、新しいに、連合会に入会した女の娘を紹介しよ思うとんじゃ」


 途端に若い会員から歓声が上がる。


「ほんで!ほんで・・その娘さんって若いんな?顔どななんな?」

「アホ、娘さんやゆうとんやきん、若いに決まっとろうが。ほれにな、申し分無いえらいべっぴんさんじゃあ」

「おお!」


 パチパチと拍手が沸く。そこへ、


「済みませーーん。遅れてしもうて」


 由香里が玄関の戸を開けた瞬間、その場がシンとなった。間髪を入れず松本が、


「ほら、妻鳥、手伝わんか、気が利かん奴っちゃの、お前は」

「え・・あ・・うん・」


 妻鳥が玄関へ出て行き、由香里に手を貸そうとしたが、

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