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変化する日常
とりが言うと、沢木が笑う。
「まあ、それも待て・・ほな、本題をわしが言う。今見たいな話はじゃの、単体の連合会一つが動いた所で話は進まん。もっと大きいとこを動かして、ほんで、単体ももっと大きなもんになる必要がある。確かにの、趣味の会、仲間同士でわいわい楽しく自分の世界でやれりゃそれでええ。そやきんど、この競翔界ちゅうんは、大きな組織じゃ。組織の中には地域性やら、競翔やるんに距離的な不利も生じるきん、又小さな倶楽部に分かれて連合会を形成しとる。そこでじゃ、四国に委託競翔出来る土台を作る案がある」
それには、松本も西条も目を剥いた。全く予想外の話が飛び出したからだ。
「話は、わしの案を心良う、川上理事長が受けて下さっての、中予連合会の山部会長の鳩舎を春から大改築しとん知っとるじゃろ?」
「おう・・元々大鳩舎で名売っとるお人やきんの。まだ広げるんかいと皆が驚いとった」
松本が言う。




