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変化する日常
そこから実は、今宵の話の本番が始まったのだった。
「さて・・要らん事言うてしもうた見たいじゃきんど、わしは憎まれ口でも叩いとかんとの、結構競翔家ちゅうんは頑固者が多いんで・・はは」
松本の言葉に、沢木も、香月、磯川も頷いた。
「まあ・・そう言う事っちゃ。委託競翔ちゅうんは、どこでも出来る。日本全国で。血統ちゅうんは、確かに土地々であるんかも知れんきんど、考えは一緒じゃ。よう、小谷君、決心してくれたですな、有難う。礼を言います」
あれ?とりは思った。沢木が何故礼を?
香月が、
「沢木さんは・・私の予測を度々超えられる。でも、そのアイデアは素晴らしいです。又、旭さんが真っ先に手を挙げられると、予測までされてたんですから」




