変化する日常
「馬鹿げた事を・・四国で1000キロ以上で当日戻んて来た記録なんぞ・・あ・・じゅん・お前は・・」
反論仕掛けた松本だったが、見る見る顔が青ざめた。
ざわざわとなって、何名かが、わしには関係無いと又帰って行く。西条が言った。
「ほうか・・やっぱりそなな事を考えとったか・・すずらん号1400キロ稚内GNレース当日帰り・・沢木純・・やっぱり恐るべき奴じゃわ・・はは。わしはの、そななスケールとはよう付き合わん。わしは羽幌1300キロレースに今年からシフトをするきんの。松本っさん。ええじゃ無いかいな、自分の鳩舎の改革の為にゃ、色んな事を思考する、やって見る言うんはええ事じゃわね」
秋山が、余りの沢木の言葉に、ぶるぶると震えた。余りにも次元が違い過ぎる。そして、今居る3名の高名な競翔家達は、それを平然と受け取っていると言う事だ。
「わし・・帰ります。あの・・磯川さん、わし、沢木さんのようには言えませんきんど、わしも隻竜号を育てて見たいです」
「はは・・期待してますよ。秋山さん」
磯川は嬉しそうに言った。秋山と一緒に又数人が帰って行く。
残ったのは、西条、旭、とり、加藤、ヤマチュー、ヒデ君だった。




