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変化する日常
「さて・・ちいと、秋までに東予連合会の全体レベルを把握しとらなならんのう・・」
そんな呟きをしている沢木の所へ、とりと長女環がやって来る。環の手には軽食が下げられていた。
「おう・・そろそろ事務所閉めよか思いよっとこじゃ」
とりが、
「済んません。わしもカイの事聞いて、ちょびっと見せて貰いに寄ったんですわ」
「はは、ええんじゃ、ええんじゃ。さっきの、ヤマチュー君もここへ来とったわ。四国Nレースに出す鳩を2羽連れて・・」
「ああ、ほうですかあ。あいつも最近はめきめき成長して力つけとりますきん、どうでした?沢木さんの眼から見て」
とりが嬉しそうに言うと、
「おう、なかなかの鳩じゃ。そやきんど、今後参加さすんなら、竜飛崎の1000キロで止めた方がええ言うた」
「へえ・・ほんでもヤマチューは稚内GNレースを目標に置いとりますきんね、1000キロ戻ったら次やる言よらんかったですか?」




