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変化する日常

 岩井が言うと、すぐ山口も、


「あんな!洋司さん、わし等又じゅんさんとチヌ釣りやりたいんじゃ。又、やらへんな?じゅんさんと一緒にやっとった時が一番楽しかったわ。今は丸岡がし切っとって、なんちゃ面白うないんじゃ」


 水道工事業を営む山口は、真っ黒に日焼けした顔で身を乗り出して言う。はっきり物を言う所は、どこかヤマチューに似てなくも無い。洋司は答えた。


「あんの、釣りもそら、やるで。止めた訳や無いきんの。そやきんど、わしはもう皆で集まって、どうやこうやるんは、賛成せん。そやって、そうじゃろがい?釣りは自分一人でも出来ろがい?そもそも、わしはじゅんさんの人柄に惚れ、その超人的な釣りに憧れて同じ釣り会に入ったんじゃ。そやきんどのう、大きいの狙う・・ちゅうんが、それを競うちゅう部分に走った所に誤解もあったきんど、釣り会が瓦解した原因がそこにあろうが?でかいの釣ったきん言うて、そら自慢したい気持ちは誰んでもある。自分で釣り上げたんじゃきんのう、そやきんど、その場所を紹介したきん言うて、きまぐれな魚は釣れん時には釣れんし、そら全く偶然にも食いつく事はあるわいや。それを大きさをこぞって競う、皆がじゅんさんに大きいの釣ったんあっちじゃ、こっちじゃと報告もしとったきんど、じゅんさんは、そなな情報仕入れて釣りに行く人違う。全く逆じゃ。皆が釣れん言うとこでびっくりしたようなチヌ抜いて来よるきん、どうじゃ、こうじゃと又皆が騒ぎよる。最初はの、わし等もそなな事気にもせんかった。そやきんど、すぐ面白そうに話を作ってぎゃあぎゃあ言うんが出て来る」

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