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変化する日常
「挑戦状・・?」
「おう、そうじゃ。おいやん、全力で来てくれ。ほやないと、わしは、再びすずらん号を失う結果になるちゅうて、言葉では出さんでも、その気持ちをぶつけて来たんじゃ」
「わし等・・どなんしたら・・?」
洋司はその言葉を松本から聞き、愕然とした。それは、全く思いもよらぬ沢木の本心だからだった。
「洋司君は、川滝系と、輝竜号ちゅう鳩を磨け。わしは、天魔号系こそ、夜風系よと思うてやって来た。じゅんはの、半端はせん・・出来ん男なんじゃ、の?洋司君」
こくんと洋司は頷いた。
松本は、更に・・
「わしにはの、5羽のエースが居る。それぞれのレースで力を発揮出来るよう調整もして来た。恐らく閃竜号が居らなんだら、今日はこの松簾号がトップだったじゃろ。それだけの自信もあった」




