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再会
「あなん、世話になったじゅんさんが大法螺吹きじゃ、言われよった時、お前、そなな事言う奴に何で否定せんかったんぞ、お前も疑うとったちゅう事や無いかい。元々お前は、じゅんさんが大物釣りじゃ言うて、倶楽部を運営するんに横向いとった口やろがい」
「・・そなん事無い言うとるが!怒るで洋司さん、何ぼあんたでも!」
喧嘩口調に丸岡がなる。それを待っていたかのように、洋司が、
「口ではどうとでも言えるわの。その後のお前の行動見よったら、どこでどなな付き合いがあって、誰と誰が話ししよったんか、よう分かる。どっかの渡船の話やけどの、ええ顔しとるらしいのう、ほんで大会委員かい、お前。人が釣れた、ええ場所独占して、大物釣って、釣り雑誌には出よるわ。じゅんさんの秘蔵の場所荒らしまくるわ・・色々聞こえて来たわ・・でかいんは、図体だけでは無いのう、お前」
「洋司さん・・わしもそれ以上言われたら、黙っとらんで。わしも一人や二人ややこしいの居るんやきん、は・・分かったわ。やっぱりあんたは、じゅんさんの犬なんじゃわね!」




