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変化する日常

「沢木さん・・私の言葉が足りない所を色々と補って下さって、私こそ深く感謝申し上げます。又、気付かない細かい点まで、工事の隅々まで目配りして頂いたから今があります。到底私一人では無理でした。有難う御座いました」


 木村部長が深々と頭を下げている。微笑みながら新川相談役が、その様子を見ているのだった。HZK全国展開の最大拠点、九州支社はこの後大発展を遂げ、それから、名古屋、東京、仙台、札幌と、どんどん新店舗を展開して行く事になる。*協和物産にあわや乗っ取られそうになった事も遠い昔のように、佐久間・新川の体制は、瞬く間に発展の道を辿って行くのだった。沢木は【自分は所詮縁の下の力持ち】その姿勢を保ちながら、ここまでフリーとしてやって来たが、HZKの信頼は非常に厚かった。

 式典が済み、新川相談役に呼ばれた沢木だった。

*修二の青春に執筆


「今から、工事関係者、招待者の宴会が始まる。席は佐久間社長・信一郎専務に任せて、わし等はちょこっと挨拶に顔だけ出すよって、沢木、お前、ここの料亭に先に行っとってくれや。川上はんが九州連盟に来られとるよってにな、一緒に会食しよ言う話になってんねん」

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