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再会
それから1時間位だろうか、次々と子供達は、キスや、コチ等を釣り上げた。
「きゃはは・・」
由香里と、勇次の楽しそうな笑い声が聞こえる。2人の父親も微笑みながら、釣りを楽しんだ。
その内、勇次が少しぼおっとしている。
「あ・・久し振りにこないにはしゃいだきん、眠とうなったんじゃろ・・」
健治が言う。
「ほなら、わしのワゴンのシート倒すきん、そっちで寝かしたらええです」
洋司の申し出を少し遠慮していた健治であったが、もう洋司は後ろのシートを倒していた。
由香里を乗せて走るワゴンは、特注の室内で、それは、ベットに早代わり。
「済みません、釣りを見せて貰うつもりが、こなん事・・迷惑掛けてしもうて」
健治の言葉に、