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最終章 追憶・回顧
洋司が声を張り上げた。すぐさま三観総合病院に搬送される。
披露宴直後で、着替えもままならない身内・佐々木家等は、急遽病院に。沢木グループ幹部達も慌てて駆けつけた。
手術室内に、家族が呼ばれる。
「誠に残念ですが・・意識のある今ならお話が出来ると存知ます」
真っ青になる、和子、環、未優、とり、昭雄が・・
沢木の顔は蒼白であった。すぐ、沢木の命がもう幽明幾許も無い事を悟った。
環はすぐ手術室を出て、
「よおおっちゃん、中に・・」
洋司はその理由をすぐ悟った。青木達幹部の顔色が、さっと変わった。




