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最終章その3 鳩達の潜在意識

 その時だった・・2羽に暁光が射したのである。


 西の空に雲が切れた。


 そこから差し込む光こそ、自分達が信じて自らの全てを任せてもなお、唯一心を許せる暖かく優しい主人の姿だった。

 2羽は、ぐっと前を見た。

 その2羽一対同胞の血の飛翔が、一気に雲を突き破り、そして見慣れた場所に出たのだった。

 その場所こそ、沢木が予想していた吹田であった。その眼下前方を見慣れた鳩が飛んでいた。そう・・松竜号は唯一羽、追い風に乗って最短距離である吹田を目指していたのだった。この距離だからこそ、いかに気流トンネルの抜け道があろうとも、その翻弄され続けて来た時間的ロスと、距離的には大きくロスした2羽との差が生じた。それは必然の理・・しかし、それでもなお2羽は、一気にその背後から抜き去ったのだ。その2羽一対の異様な飛翔形態で・・


「う・うおっ!」


 一瞬にして、松竜号を上空の2羽が抜き去った。

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