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最終章その3 鳩達の潜在意識

 豪風・・即ち 業の風・・それは、2羽の鳩だけを意味しているのでは無い。生まれ落ちて、生を食み、又その生をも貪るように、ただ生きる、そして逝く。果たしてそこに生きていると言う実感や、意義があると言うのか?分からない・・ただ・生き、そして逝くその生命と言う輪廻の中で、生涯の中で業の風とは、意味のある生き方なのか?否か?その豪風の中で、生を掴もうとする小さくか弱い命。沢木は、自分をその2羽に例えていた。当に・・それが我が人生と・・。


 その頃、力強い羽ばたきで、陸地を進む集団の先頭に松竜号が居た!王道・・これこそ、持ち余る資質を存分に発揮し、そして自身と言う長けた存在に比類無き同類など皆無・・目指すのは鳩舎だった。又、松竜号の天恵は、背に追い風を受け相当な分速にてここまで到達していたのだった。後続は全く見えない。勿論前方に鳩の姿等あろう筈が無かった・・


 が・・刻々と移り変わる状況は、誰もが信じられないものに徐々に変化して行く。


 轟音と、小さなその体では抵抗しようも無い、脆弱な2羽の命の炎。

 何あろう・・鳩と言う小動物にとって、いや、どんな大動物であったとしても自然とは抗う事の出来ない猛威である。即、死がそこに隣合わせにある。

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