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最終章その3 鳩達の潜在意識

「え?何、いや・・いやあっ!」


 由香里が耳を押さえた。その叫び声を、階下に居た八重子が聞いた。


「ちょっと上行って来る」


 八重子の機転か、母の勘か、うずくまってぶるぶる震える由香里がそこに居る。


「ど、どしたん!由香里」

「怖い、怖い・・」


 由香里がどうなったのか、どうしたのか、八重子は分からなかった。外傷は無い。その様子からも心的何か要因か?由香里の部屋のベットまで抱えて行くと、激しく由香里はそこで泣き出したのだった。


「どしたん?何があったん?由香里、由香里!」


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