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最終章その3 鳩達の潜在意識

 愛おしさも、兄弟故に分かち合えるような感情すらない。しかし、そこに居れば翻弄されない自分の存在感が確かにあるのだ・・。


 3鳩3様・・


 刻々と迫る何かが確かにある。その大きな不安が鳩達に本能を促す。意思等超えた所で・・

 由香里が鳩舎を覗いた。2羽は羽を休めて少しうつらうつらとしていた。春の心地良い風と温もりが休息を与えていた。


「ふふ・・気持ちええげなね・・」


 由香里が鳩舎を離れてテラスに立つ。青い空 白い雲・・美里の曲が聴こえる気がした。


 その時、由香里の脳裏に、衝撃的な映像が突如襲った。

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